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まだ名もないそのスキル#9「スキル」
「それよりもおまえ魔人だろ?なんで家の中にいるんだ?」 敵意を感じないにしろ、魔人は人族から見れば恐怖の対象であり、ダンジョンが生まれる理由も新たな魔人が誕生してそのスキルで作ったとさえ言われている。そんなやつが自分の家の中にいるのだ。 ... -
まだ名もないそのスキル#8「魔人との出会い」
家に戻って3週間ほど経ち、再び診療所に経過を見てもらう日になった。 治療士にはイーサンが初めて来た日との様子がまるで違うことに気が付いた。 「あれ?全然、大丈夫ですよね?」 驚きを隠せない様子で聞く治療士。なんせ、投薬していたのはこの治療院... -
まだ名もないそのスキル#7「同居人」
イーサンの診断結果が耳に入ったのだろう、兄のユーラウスが小一時間離れた街から馬車で家までやってきた。 「しばらくの間、実家で休め」 そう言って、今回の経緯についての話は特にせずに荷造りを手伝ってくれた。 実家に着くと父が1人いたが、フクロウ... -
まだ名もないそのスキル#6「キカ」
そんな、普段では起こらない日が過ぎて二日経った午後。別の街にいる、複数の商会を管理する責任者からフクロウを通じて連絡が入った。 この世界では遠く離れた人と話そうとするとき街が管理するフクロウにスキルをかけ、話すことができる。なぜフクロウな... -
まだ名もないそのスキル#5「商会での出来事②」
いつもと違う午前が過ぎ、午後の日常業務を終わらせ商会へ向けて戻っていると天気が徐々に荒れだした。風は吹き上げ、時折だが生ぬるい雨が強い風と共にやってくる。街中を行きかう人たちは雨を避けるように駆け足となっていた。 そんな人々を横目にイーサ... -
まだ名もないそのスキル#4「商会での出来事①」
朝の支度をして商会に歩いて向かっているとき、ふと時計を見るといつもより20分早く進んでいる。いつもと同じ時間に支度を始め、家を出る時間もいつもと同じなのにと不思議に思うイーサン。 (んっ?なんでだ??) そう思うと同時に遅刻してしまうことが脳... -
まだ名もないそのスキル#3「冒険者ハイド」
朝になり目を覚ますイーサン。 (大丈夫だ。やっぱり発症していない・・・。) そう安堵していると、いつもよりも1時間早く起きたことに気付く。遮光用に加工されたカーテンを開くと、そこにはいつも見る風景が広がっており、静けさが心地よかった。 普段は... -
まだ名もないそのスキル#2「グングニル商会」
男の名前はイーサン。 彼の仕事は務める商店と取引をしてくれる店を転々と探すようなことをしていた。しかし、物流の進歩によって年々と取引してくれる店舗は減り、ここ1年間は1軒も交渉が決まらない月もあったようだ。 口数の多い方ではなかったが交渉が... -
まだ名もないそのスキル#1「発症」
3月3日の午前3時25分。男は「ハッ」と息を吹き返すようにベッドの上で目を覚ました。 (いったい、何なんだ。そういうことなのか?) あることが男の思考を猛烈な勢いで占領するかのように奪い取っていく。 「はぁっ、、、はぁっ、、はぁっ。・・・・・・...