歩行者の男性に対して自転車のベルを「注意喚起のために鳴らした」と主張する女性がツイッターに投稿した動画が話題となっています。
動画には自転車のベルにぶち切れする男性と反論する母親の様子があり、ネット上では「鳴らした母親が悪い派と母親養護派」に分かれています。最終的には通行人や警察の仲介を経て収束したようですが、実際にはどちらに非があったのかを見ていきます。
【動画】自転車のベルを鳴らした母親にキレる男
まずは投稿された動画を見ていきます。
自転車で子供を病院に連れて行く途中、狭い通路だったので注意喚起のため一度ベルを鳴らしただけなのに、前カゴを捕まれ離してくれませんでした。
挙句子供を前にして大声で怒鳴り、怯えた子供は泣き出してしまいました。
恵比寿でのベビーカーの事といい、こういう人増えてません? pic.twitter.com/86rBl1G5MQ— ニコちゃん@2y男の子ママ (@namonakiwanchan) June 18, 2023
”自転車のベルを鳴らした母親”と”ぶち切れする男”はどっちが悪い
”自転車のベルを鳴らした母親”と”ぶち切れする男”はどっちが悪いかですが、まずは母親の意見を見ていきます。
母親の個人的な意見としてはツイッターの投稿内容にある「注意喚起のため一度ベルを鳴らしただけなのに」「恵比寿でのベビーカーの事といい、こういう人増えてません?」の部分でしょうか。
自転車のベルを鳴らした母親の「注意喚起のため一度ベルを鳴らしただけなのに」は法律的にみると、決められた場合以外にベル(警音器)を鳴らした場合には「警音器使用制限違反」となり、同法第121条第1項第6号により2万円以下の罰金又は科料が課されてしまいます。
また、動画での母親と男性のやり取りを文字起こしすると不可解な点もあるので見ていきます。
母親「通りますよってことで鳴らしただけじゃないですか」←そもそもの問題行為
男性「それじゃあ、通りますよって言やぁいいだけじゃねえか」「声出して。違うかー」←ぶち切れ過ぎ
母親「通るって言いましたけど」←言ってない。または男性に聞こえてない(聞こえていなければ言っていないのと同義)
男性「◎△$♪×¥●&%#?」←聞き取れるように
母親「なに?恫喝ですかそれ」←論点すり替え
動画の冒頭部分だけですが、「母親がベルを鳴らさなければ起きなかったこと」とネット上で多く言われている理由もわかります。実際に母親が「自転車はベルをむやみに(注意喚起でも)鳴らしていけない」ということを知っていたのかは不明ですが、法律は”知らなかった”で済むものではありません。
また、この母親は自分が自転車を乗るときの”ルール”を破っているのにも関わらず、そのことは棚に上げて”自分は被害者”というスタンスを取っていました。
走行中、ぶつかったわけでもないのに急に向こうから前カゴを掴みにかかられました。 チャイルドシートが前乗せタイプを使っている方ならわかると思うんですが、非常に重いため急に掴まれたりすると転倒しかけます。 子供に怪我なくて本当に不幸中の幸いでした。。。
子供を守らないといけないし心細かったのですが、たまたま近くを通りかかった方に助けていただき、その後警察もすぐ駆けつけてくれました。 助けていただいた方々には本当に感謝しきれないです
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ネット上ではどちらが悪いのかと物議を醸していますが、コメントの一つにあった
「恐い思いをされましたね。 ただ、この男を擁護するのではありませんが、実はベルって人に向けて鳴らしたらダメなんですよね。」
というコメントが今回の「鳴らした母親が悪い派と母親養護派」の行きつくところで、母親の身から出た錆ではないでしょうか。ベルを鳴らされて突っかかりすぎる男性にも問題はありますが。。
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