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まだ名もないそのスキル#29:9-2「日間ランキング」
翌日。 商会の仕事が終わり、イーサンはすぐさまキューブを展開した。スノウが急にテレポートでダンジョンに行っても困らないようにだ。 だが、スノウは無反応だった。なので、ブラックオークの村にいくのかを聞いてみる事にした。 「昨日は時間がな... -
まだ名もないそのスキル#28:9-1「まだ名もないそのスキル」
「じゃあ早速行きましょ――」 スノウがそう言った瞬間だった。 イーサンの周りから、けたたましい音が鳴り響く。 ヴィッ―ンッ!ヴィッ―ンッ!ヴィッ―ンッ! ブラックオークのトンタローは突然鳴り響いた音に「これは何の音ですッ!?いったい、何事だ... -
まだ名もないそのスキル#27「スノウ様」
(で?この猿どもどうすんの?) とりあえずと、白いヒヒたちを過重力(グラビティ)で木の上から落とし、地面で拘束状態にしたわけだが…… スノウはもちろんの事ながら、イーサンも次の展開を考えていなかった。(とりあえず……殺す?冒険者だし?) イーサン... -
まだ名もないそのスキル#26「俺は悪くないッ!」
スノウと同期(シンクロ)すると目の前の草木が透けて見え、五体の熱源体がこちらに向かってくるのがわかった。(スノウにはこういう風に見ることもできるのか……) そう感心している間にも戦闘準備のスキルが次々と使われる。 《”身体強化”、”暑さ無効化”、... -
まだ名もないそのスキル#25「ブラックオーク」
イーサンの両肩からガックリと力が抜けたのがわかった。 「……はぁ」 一気に老け込んでしまったかのような……ため息だった。 イーサンにはスノウが意気揚々と出てきた時から、こんな事になるような気がしていた。 「んで、スノウさんここは何処なんだ... -
まだ名もないそのスキル#24「キューブ」
冒険者ギルドに戻ると、先ほど受け付けをしてくれた女性がイーサンに気づいたようだった。 他の人の受け付けが終わり、イーサンが再び受け付けに来ると「先ほどの……」 受付けの女性も、こんなに早く戻ってくるとは思ってなかっただけに言葉を探してい... -
まだ名もないそのスキル#23「寝言は寝て言え」
その頃、話の途中でギルドから出てきたイーサンたちはというと (ちょっと、あんた!急に飛び出してどうしたのよ?)(いいから少し黙ってろ!あと、しばらくは体から出るなよ!)(あ……、そういえばさっきの女なんかやってたわね)(不用意に来るんじゃなかっ... -
まだ名もないそのスキル#22「異世界転移者 梅さん」
翌日、商会の仕事を終えてやってきたのは『冒険者ギルド:NRU』だった。 ギルドの中は活気に溢れており、壁にはひと際目立つ装飾されたボードがあった。それを見ると週間、年間ランキングとある。また、累計ランキングには『シエロ』と知っている名前が... -
まだ名もないスキル#21「サイコパス野郎」
ミーゼルの姿が消えてから一週間のあいだ、商会内ではミーゼルに関する話があちらこちらでされていた。 話の中身は横領していただの、パワハラしていただの、従業員たちに詐欺のあっせんをしていただの……。良い話は一つも聞くことは無く、姿を急に見せ... -
まだ名もないスキル#20「はい!そうです!」
受け取った名刺には『冒険者ギルド:NRU 生活保安管理課 主任 イッズ・ウォルド』 そう書かれていた。 「それで……本日はどういったご用件で?」「いや~、ここで人が魔獣になったって話を聞きましてね」 「あ~、そうなんですね」 そう言いながら...