2022年7月31日、上田綾乃が2019年に神奈川県大和市の自宅で7歳の次男を殺害し起訴された事件で、神奈川県警はその2年前に死亡した三男に対する殺人容疑で再逮捕しました。報道内容や上田綾乃の生い立ちについてまとめていきます。
上田綾乃が再逮捕
7歳次男“殺害”の母親 三男に対する殺人容疑で再逮捕 神奈川・大和市 子ども4人不審死 事件化つづく
- 2019年、神奈川県大和市の自宅で7歳の次男を殺害したとして、42歳の母親が逮捕・起訴された事件で、神奈川県警は、その2年前に死亡した三男(当時1歳)に対する殺人容疑で、この母親を再逮捕した。
- 2017年4月、自宅で、当時1歳の康生ちゃんを窒息死させた疑いが持たれている。
- 上田容疑者をめぐっては、これまで、康生ちゃんを含めて合わせて4人の子どもが不審な死を遂げていた。
- 1回目の逮捕後、県警は、三男の康生ちゃんの死因などを、再度、洗い直したという。その結果、窒息死させられた疑いが強いことが判明。当時、自宅に2人きりでいた上田容疑者の再逮捕に乗り出すことになった。
上田綾乃の再逮捕への反応
- いつも思うが、最終的に家裁の判断に委ねられるのが疑問。最終判断は現場の状況を直接見ていない家裁がするのは、考えかたとしてやはり難しいと思う。
- そもそも、何故門外漢の家裁に判断させないといけないのか。その制度がおかしい。
- 子どもが親の元にいて幸せと限らないことを早く理解してほしい。
- 子どもほったらかしで、なおかつ、虐待する親がいることをちゃんと理解して。
上田綾乃の生い立ち
上田綾乃の生い立ちをみていきます。
上田綾乃の生い立ちの要点をまとめると以下の通りです。
- 上田綾乃は両親と弟2人の5人家族で、神奈川県横浜市の住宅街で生まれ育った
- 市内の商業高校に進学するも、その頃に父親が勤め先で倒れ急死する
- その2年後に母親をがんで亡くす
- 上田綾乃は周りに頼れる大人もおらず、その後は弟2人とひっそりと暮らしていた
- 生活費については同級生の親が「綾乃ちゃんの祖母が玄関口で財布を取り出し、綾乃ちゃんにそっと現金を渡す姿をみたこともありました」と証言している。「子供だけでどうやって暮らしているのか、心配はしましたよ」とも語っている。
- たまに祖母がお金を渡しに来たという話も、援助というわけではなく「借金」だったようです。祖母が手帳に金額をメモしていたようですが、返済されることもなかったようです。
- 上田綾乃の従兄によると、自宅の1㎞ほど先には、上田綾乃の祖父母と従兄らが住む「本家」があるが、「分家」である上田綾乃の一家とは絶縁状態だったとのこと。「頼れる大人は両親の他にはいなかったのではないでしょうか」と語っている
- 両親と生前、本家に訪れることがあったようだが、年に1度の正月のときだけだった。その時も親戚一同で団らんを楽しむというわけではなく、玄関先で会って、祖父に「今年も頑張れ」と一言話す程度で、お年玉をもらったらお終いという仲だった
- 上田綾乃の祖父は元NHK職員のエリートだったが、長男である上田綾乃の叔父にすべてを継がせようとしたり、コネで就職させたりとたいそう手にかけていた。一方、次男である上田綾乃の父親は就職の面倒もみてもらえず電気関係の職人となる
- 上田綾乃の父親は実家の近くに分家として家をたててもらったが、祖父は「やれることはしてやった」という感覚だったんだろうといわれています。その後、関係が修復することはなく、お互いの家に出入りすることはなかったようです。
- 葬式にすら出席しなかったようで、両家の関係が相当悪かったというのがわかります。
- 両家の関係を語った従兄も同じ小中学校に通っていたが話したこともないといいます。
- 祖父が亡くなった際にも、相続の件で連絡をとろうとしたが上田綾乃の行方はわからず、弟2人も知らないという状態だという。司法書士を通じて「一切相続しない」という誓約書をもらって以降、やりとりはなくなる。
- 従兄は「今回の事件も迷惑だと思っています」と語っていることから、いとこ同士の親戚付き合いも全くなかったと見られる
- 上田綾乃は当時高校生という年齢で両親を亡くした喪失感や、その後の生活は想像を絶する孤独な生活だったと予想される
- 上田綾乃は父親を亡くした後、病気の母親の世話と弟たちの面倒を一人で見る状態が続いていた。また、母親は上田綾乃が中学生の時にはすでに乳がんを患っていたようで、上田綾乃は高校も中退して、自宅で介護をしていたそうです。弟もまだ幼く、彼らの面倒をみる生活が続いていたという。上田綾乃はヤングケアラーだったといわれている。
ヤングケアラーとは、病気や障害のある家族・親族の介護・面倒に忙殺されていて、本来受けるべき教育を受けられなかったり、同世代との人間関係を満足に構築出来なかった子どもたちのこと。大人が担うようなケア責任を引き受け、家族の世話全般を行っている18歳未満の子どもを指す。
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