吉村育久の動機を考察「非常に身勝手な”俺様ルール”の全貌」

2024年3月19日、鳥取県青谷町青谷の吉村育久が池袋の暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さんに対し、殺害予告の電話をかけた脅迫の容疑で逮捕されました。

ネット上では「62歳にもなって何してるんだ」との声が多く上がっており、その動機に注目が集まっています。

そこで今回は殺害予告の電話を掛けた吉村育久の動機について考察していきます。

目次

吉村育久の動機「歳のいった受刑者に金を払わせるのはおかしい」

吉村育久の犯行動機について現在分かっている情報は以下の2点です。

  • 「歳(とし)のいった受刑者に金を払わせるのはおかしい」という謎の正義感
  • 「あいつやりすぎ」という謎の正義感

どちらの言葉も常人では”動機”と理解できるものではありませんが、少しずつ紐解いていくことで「どうやってこの言葉(動機)が出来上がったのか」が見えてきます。

ではそれぞれを紐解いて見ていきましょう。

「だから殺す」という行き過ぎた発想

まず、「歳(とし)のいった受刑者に金を払わせるのはおかしい。だから殺害する。」といった発想がどうやったら出来上がるのか見ていきます。

まず、吉村育久が殺害予告の電話を警視庁にかける前日の

「2023年10月27日、東京地裁にて暴走した車を運転していた90代の受刑者に、約1億4660万円の損害賠償を支払うよう命じる判決」が出ていました。

吉村育久容疑者が62歳なので、受刑者の年代は父親と同世代になると考えることもできます。

つまり、この視点で言い換えれば「老い先短い父親と同世代の人に対して、無理難題な要求をしているんだ」という考えになります。

この考えの前提には「お年寄り(特に親の年代)は大切にするべきだ」「自分だったらお金は請求しない」といった固定観念があるわけです。つまり、このルールを破る者は「許さない、許されるべきではない」これが世間でいうところの”動機”です。

ただ、それでも”だから殺す”と行き過ぎた考えで殺害予告までに至るのは、やはり常人の発想の枠外と言えるでしょう。

「あいつやりすぎなんだよ」の真意

吉村育久の動機が出来上がる”きっかけ”には

「2023年10月27日、東京地裁にて暴走した車を運転していた90代の受刑者に、約1億4660万円の損害賠償を支払うよう命じる判決」

がベースとしてあるわけですが、「あいつやりすぎなんだよ」の言葉には表向きには出ていない思想があるので見ていきます。

まず、事故で家族を亡くした松永拓也さんの年齢は37歳。吉村育久の年代からすれば若造です。

現代の50代・60代から聞き慣れた言葉には「年上に敬意を払え」というものがあります。この言葉を聞くたびに憤りの無いイラ立ちを感じる30代40代の方は多いのではないでしょうか。

少し脱線しましたが、吉村育久の”あいつやりすぎなんだよ”の言葉には「年上には敬意を払え」や「約1億4660万円も貰おうと思っているのか(俺はこんなに困窮しているのに)」といった考えや自分の現状との比較が含まれている可能性が考えられます。

つまり、自分は「こんなにも我慢して我慢して生きているのに、好き勝手にやりやがって」という思考が”あいつやりすぎなんだよ”という言葉につながるわけです。

あくまでも吉村育久の動機を考察したものですが、簡単にまとめると

  • 自分の固定観念やルールを破る者は「許せない」
  • 自分と比較するとなおの事「許せない」

といった所になります。吉村育久の動機がいずれにせよ、非常に身勝手な思想により遺族の松永拓也さんに心の傷を負わせた罪は深いでしょう。

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